最強クラスの虫「カブトムシ」の強さを解説!カブトムシの意外な天敵とは?

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カブトムシ オス

日本の代表的な人気昆虫、カブトムシ

カブトムシは「昆虫の王様」とも呼ばれる虫ですが、その人気の理由には"強さ"が大きなポイントとなっているでしょう。

では、カブトムシはなぜ強いのか?どんなところがすごいのか?

というわけで、今回は「カブトムシの強さの理由」を解説します!

また、そんな強いカブトムシを狙う、意外な天敵についても紹介していきます!


執筆者: 亀田恭平 ネイチャーエンジニア

全国各地で観察した生き物たちの魅力をアプリやブログなどで発信中。もりみらい いきものゲームズの開発者。今まで出会った動植物は「5,000種」以上。書籍「弱虫の生きざま」。

カブトムシの強さの理由

カブトムシが強さを支える大きな理由には、以下の2点が挙げられます。

  1. 大きなツノによるすくい投げ
  2. 敵の攻撃を受け付けない硬い装甲

1. 大きなツノによるすくい投げ

カブトムシ

カブトムシ

カブトムシ(オス)の最大の特徴と言えば、「大きなツノ」。

この大きなツノは、敵やライバルと戦う時の"強力な武器"になっています。

戦いの時にはツノを相手の体の下に差し込み、テコの原理で遠くに投げ飛ばしてしまうのです。

いわゆる「すくい投げ」です。

すくい投げには相手を殺傷する効果はありませんが、樹液場で相手を払いのけるには実に効率的で効果的な技です。

そのため、すくい投げされてしまう相手(※)は、樹液場ではカブトムシを避けるか、いても一番良い場所にはカブトムシが居座っています。

※主にクワガタムシや他の甲虫類。ただし小さな甲虫のほか、コガネムシ類は飛翔が上手なためか一緒に蜜を吸っていることもある。チョウやハチはすくい投げをしてもすぐに戻ってくるので有効ではない相手です。

樹液場の良い位置にはカブトムシが居座っている

なお、すくい投げは、ただ大きなツノがあるだけでは放つことができません

この技は、カブトムシが「強力な足腰」と「強力な頭部の筋肉」を備えているからこそできる芸当です。

カブトムシを触ったことがある方ならわかると思いますが、カブトムシを腕にくっ付けると、かなり強く引っ張ってもなかなか離れてくれないですよね?

あの強力な脚の力こそがカブトムシの必殺技を支えているのです。

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2. 敵の攻撃を受け付けない硬い装甲

カブトムシは攻撃だけでなく、「防御」も兼ね備えている虫です。

カブトムシの防御力を高めているのが、敵の攻撃を受け付けない「硬い装甲」。

この硬い装甲はスズメバチの針でも貫けません。

スズメバチがいる場合、多くの虫はその場を避けますが(ケシキスイなどスズメバチに脅かされない虫を除く)、カブトムシはオオスズメバチと一緒に悠々と蜜を吸っている場面を見かけます。

またカブトムシの対抗馬と言えば、クワガタムシ

ノコギリクワガタ オス

ノコギリクワガタ

クワガタムシの武器といえば大あごですが、カブトムシのサイズ感の装甲を貫くほどに強力なあごを持つものは多くありません。

大型のクワガタでない限り、カブトムシには太刀打ちできないのです。

そのため、多くのクワガタは基本的にはカブトムシがいたら避けるか別のえさ場を探すことになります。

その証明として、夏の初め頃はノコギリクワガタなどの大型のクワガタが樹液場の主役ですが、真夏になるとカブトムシに主役の座がバトンタッチします。(カブトムシがいない時期になると、またクワガタが出てきます)

これこそがカブトムシが夏の虫の王様たる所以なのですね。

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カブトムシの天敵

これほど強いカブトムシにも、実は天敵がいます。

雑木林などで、樹液場付近などで「カブトムシがバラバラになった姿」が散乱している場面に出くわしたことはないでしょうか?

僕は頭だけのカブトムシがたくさん落ちている現場を見て、恐怖を感じるとともに、その犯人の正体が気になっていました。

そしてその後調べたことで、その事件の犯人はこれから紹介する天敵の可能性が高いことが分かりました。

その主な天敵とは、以下の動物たちです。

①ハシブトガラス

ハシブトガラス

人にとって最も身近な黒いカラスの一種。よく見る黒いカラスには「ハシボソガラス」という種もいる。

②タヌキ

タヌキ

「食肉目イヌ科」に属する、森や里山に生息する身近な哺乳類。性格は臆病で、危険を感じると死んだふり、寝たふりなどをする。

昆虫界ではとても強いカブトムシですが、虫よりもはるかに大きな動物たちにとっては、大きくて動きの鈍い虫は格好のえさとなってしまうのです。

また、食べられるのはメスよりもオスの割合が高いという調査結果があります。

その結果、日中にはハシブトガラスがカブトムシを捕食していることがわかりました。

さらに、ハシブトガラスだけでなく、タヌキもカブトムシを食べるために頻繁に樹液を訪れていることがわかりました。

(中略)

その結果、残骸にはオスの割合が高いこと、残骸に含まれるオスはトラップで捕獲された個体に比べ長い角をもつことがわかりました。

引用: カブトムシを食べたのは誰? - 東京大学大学院農学生命科学研究科

カブトムシの強さの象徴でもある大きなツノですが、天敵に対してはむしろ「ツノが目立って天敵に狙われやすくなる」ということになってしまっているのですね。

このことを踏まえると、カブトムシにとっては、天敵に狙われやすくなるリスクを避けることよりも、"ライバルと戦うことのできる武器を持つことの方が重要"ということなのかもしれません。

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まとめ

カブトムシが強さを支える大きな理由には、以下の2点がありました。

  1. 大きなツノによるすくい投げ
  2. 敵の攻撃を受け付けない硬い装甲

ちなみに、その強力な武器であるツノは、あくまで相手を樹液場などから追い出すために使われます。

肉食性の虫とは違い、相手を仕留めるためのものではありません。

このあたりが、虫ごとに強さにも多様性があり(武器の用途・目的が異なる)、単純比較にならなくて面白いわけですね。

また、そんな強いカブトムシでも、より大きな動物にはむしろ格好の獲物とされてしまう、というのが自然界の厳しいところですね。

カブトムシに出会った際には、ぜひ今回紹介したポイントを振り返りながら観察してみてください!

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